ハグプリ44話 感想
Hugっとプリキュア44話
『夢と決断の旅へ!さあやの大冒険!』の感想です。
まずは内容から、
さあやちゃんがお母さんと初共演の映画を撮影に
スタジオに来たところから始まるのですが、
そこでリストルにより主要人物らがVR空間の映画の世界に飛ばされてしまいます。
(子供向けアニメでVRという言葉がでるとは流石、未来志向のハグプリですね)
そこでの撮影の合間、
さあやちゃんは産婦人科のマキ先生から話を聞くのですが
それでさあやちゃんはお医者さんになることを決意。
しかし、そのことが
さあやちゃんのお母さんの心を苦しめることになるんですね。
自分と同じ女優の道に憧れたと言ってくれていたのに……
って感じで。
そこをリストルに突かれ猛オシマイダー化。
一通りの戦闘の中で
お母さんが過去の思い出であるさあやちゃんが赤ちゃんだったころのことに
しがみついていることに気が付くと、
お母さんの心の中に入って話をすることにします。
さあやちゃんはそこで
自分はずっと母親に憧れ続けていて母親と同じ世界を見てみたいと
思い続けていた。そしてそれはもう叶った。今度は新しい夢を追いかけたいという旨を伝えます。
お母さんはさあやちゃんが一人の大人になった(自我が確立し、自分で自分の道を選べるようになった)ことを認め、戦意を放棄し、そのまま浄化。
キリオの感想は、
憧れの存在だった親の弱点や頼りなさを描くハグプリはすごいっ!!
って感じです。
普通、子供や少年少女が見るようなコンテンツに出てくる親って
子供想いなキャラだと
完璧だったり頼りがいがあったりするのが多いじゃないですか。
それか、
子供を叱ってばかりだったり邪魔ばかりしてくる親が
怒ってばっかりなのは子供のことを本気で心配してるからみたいな話が
メジャーじゃないですか。
登場当初で憧れの存在だったり、尊敬してたりした親キャラが
こういう悩みを見せる話ってなかなかないと思うんですよね
で!
しかもこれって今ハグプリを見てる子供たちが将来どこかで
必ずぶつかることだと思うんです。
ハグプリのメインターゲットである4~6、7歳の子供たちって
基本、親が大好きで尊敬してるじゃないですか。
でも、いつかその親も完璧万能の存在じゃなくて
自分と同じように悩んだり、子供の人生が思い通りにならなくて苦しんだりすることもある存在だって気づくときが来るっていうか。
それを
この段階で見せるっていうのがすごいなと思いました。
と同時に
ハグプリは”母親”というものの負担を減らそうとしているのだなとも
感じられました。
母親を神格化する話がアニメ・ドラマを問わずちらほらあって
母親はどんなときも家を守り、自分を押し殺してでも
家族を受け入れなければならない。みたいなね。
それを見たお母さんたちが自分もあんな風に
”完璧な母親”にならなきゃみたいなプレッシャーを感じる人が増えていくという
風潮を変えていこうという意識も感じられました。
つまり
今回もハグプリは親から見ても子から見ても学びのある話ということですね。
キリオの親も
キリオの知らないところでいろいろと悩んだり後悔したりしたことも
あったんだろうなと思えるようになった。
そんな44話でした。
次回は
第45話『みんなでHUGっと!メリークリスマス☆』ですね。
クリスマス回ですが次回予告でジンジンとタクミが出てきたことから
ジェロスさん浄化回でしょうか。来週が楽しみです。