キリオの日記

勇気と博愛、そして希望を胸に満帆、感謝と幸福を感じながら生きることを今、ここに誓います

風が強く吹いている10話 感想

風が強く吹いている10話

「僕たちの速度」の感想です。

 

主人公・蔵原走(カケル)が

メンバーの中で最も足の遅い王子さんとのイザコザを乗り越える会。

 

前々から

”走りガチ勢” なカケルは

フォームもぐちゃぐちゃでタイムも伸びていない王子さんと

対立しがちだった。

 

カケルは王子さんに

漫画ばかり読んでいないで

もっと真剣に練習するように言ったりもするんだけど

漫画がなによりも大好きな王子さんは漫画を決してやめない。

 

最終的に

カケルは王子さんのマンガ好きを活かして

フォームを改善させ、

王子さんは30分切りを達成。

 

 

っていう感じの話なんだけど

 

キリオの感想は・・・

 

ふたりとも偉い!! よ~がんばった!!

って感じです。

 

というのも

キリオはこの二人のどちらに対しても

ものすごく共感できて、

この二者が協力することは

すごく難しいことだと思うから。

 

カケルは”走りガチ勢”で

練習に対する意識、実力、共に高く。

やる気のないやつが”なあなあで”やっているのが嫌いなタイプ。

 

王子さんは”漫画オタク”で

真剣には練習に取り組んでいるんだけど

如何せん元の体力がなくフォームも悪いからタイムも伸び悩んでいたし、

あくまで人生の最優先事項は漫画を読むことってタイプ。

 

キリオはランナーではないけど

真剣に勉強をしていた頃があって

そのときは本気で「やる気のないやつは帰ってくれ」と

授業中に真剣に勉強していない人たちに思っていたし、

 

自分の中で優先事項があって

学校行事のときも

「もっとうまく歌を歌えるようにしよう!」とか

「大縄跳びの練習もっとして!」

とか言われて

「俺ん中ではこれでも真剣にやってんだけど、趣味の時間は削りたくないし・・・」

とか思ってたタイプだから

 

カケルの立場も王子さんの立場も

どちらもすごい共感できるなぁって

思ってずっとこのアニメ見てたんだよね。

 

ただキリオの中では

この二つの立場が仲良くなるっていうヴィジョンがなくて

(勉強ガチ勢と遊びガチ勢は授業に対する姿勢という点で交わることはないし

 学校行事に全力タイプと趣味がイチバン!の二者も同様)

王子さんが漫画をほどほどにして

”走りガチ勢”寄りになっちゃうんかなーとかって感じで

見てたら・・・

 

漫画を使ってフォーム改善って

すごいアウフヘーベンしてきたな!!って感じで

ちょっと熱くなってしまった

 

お互いに価値観を否定しあうんじゃなくて

寄り添っていっているのもいい話だなぁって思った

 

最近のアニメとしては

”多様な価値観を認め合う”っていう観点から見た

当然の帰結かもしれないけど

 

それでも

かつて自分の中にあった

「意識の高さが違いすぎる二者がわかりあうことはない」という

イメージが

そのどちらもに共感できるキャラクターたちで

変えてくれたっていうのは

キリオにとってすごい大きいことだった。

 

 

明日からはやる気のない人を見かけたら、

もっと真剣にやれって言われたら、

 

わかりあうことを端から諦めて、無視するんじゃなくて

相手をよく見て、擦り寄ってみよう。