キリオの日記

勇気と博愛、そして希望を胸に満帆、感謝と幸福を感じながら生きることを今、ここに誓います

フライゴンと弱者の話

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ホウエンのせいれいポケモンフライゴン。ルックスもイケメンだ


フライゴン、ご存知ですか?

ポケモンフライゴン

 

第三世代のルビーサファイアから登場した

フライゴン

映画『七夜の願い星ジラーチ』でも大活躍!

ビジュアルも美しくもカッコいい!

そんなナイスなポケモンフライゴンなんですが

 

第四世代のダイヤモンドパールでタイプが全く同じ

ガブリアスが登場してからは

対戦に於いて悲惨なことになってしまったポケモンなんです。

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トップメタのガブリアスさん

 

というのも

フライゴンの能力パラメータは

HP80A100B80C80D80S100 計520 で

対するガブリアス

HP108A130B95C80D85S102 計600 なんですよ。

 

どちらもタイプは

”ドラゴンじめん”タイプでありながら

種族値上だとフライゴンは何一つガブリアスに勝てない。

 

全てがガブリアス以下なんです。

(おまけにガブリアスも中々かっこいいし、ゲームでの立ち位置も良い)

 

このため

対戦でフライゴンを使う人の数は激減

みんなガブを使うようになってしまいました

 

一応、フライゴン

ガブリアスには覚えられない技で

且つ

対戦でも有用な技を覚えたり、

特性がふゆうで

無効耐性が一つ多かったりして完全な劣化ではないのですが

 

とはいえガブの方が強い。

なんせ彼は対戦に於けるトップメタだから。

 

 

さて、フライゴンの使用者は大きく減り

対戦で当たると

「おぉ~。フライゴンかぁ。えらい珍しいなぁ」って

感じだったんですが

それでも使う人は僅かながらいたんですね

 

その多くは愛ゆえに…つまり

フライゴンを使いたくて使っていた人が多かったように思いますが

みんなガブリアスとの差別化を

必死にしていました。

 

差別化しようとしすぎて

逆にフライゴンの良さを活かせていない

(AS100を活かすということはガブの劣化になりがち=ガブ対策に巻き込まれる)

ものが多く

単純にスペックの低いポケモンになってしまって

対処も容易になっているケースが多く

フライゴンは弱い」

ということになっていました。

 

***

 

さて、みなさんは自分がフライゴンだったら

どうします?

 

それまでは

ずっとそこそこの立ち位置だったのに

 

自分のほぼ全てを上回る人が

突然現れる。

 

しかも、そいつは人気者。自分はマイナーな存在へ。

 

こういうのって

身近に起こることだと思うんですよね

 

学校、会社、部活、趣味のコミュニティ、競合他社、家族親戚

どこでだって

突然、逆立ちしても勝てない全方位型の天才が

襲来してくることってあると思うんです。

 

圧倒的な強者を前にして

弱者はどのように振舞えばいいのでしょうか

 

キリオが実際にプレイしていた

DS時代の対戦環境に於けるフライゴンを通して

考えていきたいと思います。

 

***

 

結論から言うと

フライゴンは下手に差別化を狙うよりも

フライゴンの強味を活かした方がいい!!

 

いろいろな選択肢はあるんですよ?

フライゴンにしかできない技の組み合わせを入れて珍しいやつになるとか、

そもそも戦闘での活躍は諦めて空気になるとか

 

けどシンプルが一番なんです

火力強化アイテムに逆鱗、地震、大文字、+α でいいんですよ

 

パーティとの兼ね合いや

実際の使用感などからフライゴン限定技を

いれていったり、調整するのは良いですが

 

最初からガブリアスの差別化を考えるよりは

フライゴンができる一番強いことをして

そこからカスタマイズするというのが

一番強いです。

 

確かにガブのほぼ下位互換になるかもしれませんが

フライゴンのパーティに於ける貢献度で言ったら

この方が圧倒的に大きいです

 

逆鱗はもともと威力が高い技ですし

地震も通りがいい

Sだって100あるのでガブリアスにこそ負けるものの

ガブと抜けるポケモンに差は殆どありません。

 

つまり

ライバルとの差別化を図るよりも

自分のチームで自分が最も役に立てることをする方が

結局、フライゴン側としては活躍できるということなんです。

 

そりゃガブのほうが強いですよ?

フライゴンより速くて、頑丈でパワーもあるし

圧力やプレッシャーで縛ることもできる

 

けど

フライゴンの中、フライゴンが取りうる選択肢の中で言ったら

間違いなくシンプルにやるのが一番強いんです。

 

だからフライゴンを愛で使いたい人は

まずフライゴンをAS型のアタッカーとして捉え

その後、パーティに依っての微調整をしていくのが一番です。

 

変に個性から入る、伸ばすとかしなくていいんです

 

***

 

自分がフライゴンのような弱者の場合でも

奇を衒わずに直球勝負するのが良いのでしょうか。

 

良いに決まっています!!

 

 

例えば、

自分が進学校の生徒で

運動神経も普通で、別に面白くはないが勉強はそこそこできる人だったと

しましょう。

 

そして、そこに

運動神経抜群で話も面白く、見た目も良くて、家柄も良く、勉強は全国トップレベルな

人が転校してきたとしましょう。

 

何一つ、勝てないあなたですが

ゲームやオタク知識なら勝てることが判明します。

 

この場合で奇を衒った戦略というのは

ゲームやオタク知識を主軸にして彼との差別化を図っていく方法です。

 

それに対し、

例え劣化であっても自分の強味を主軸にした直球勝負とは

ゲームは今まで通り趣味でやり、勉強を頑張り続けることです。

別に天才の彼に勝つ必要もありません。

ただ自分の強味を精一杯伸ばすだけです。

 

この方法だと

学生時代は彼の劣化になりつづけることになり

惨めな思いをし続けることになるかもしれません。

けど

天才の彼がずっと優秀であり続けるとは限りません。

勝手に自滅するかもしれないし、転校していくかもしれません。

そもそも学校を卒業してしまえば彼と会うこともないでしょう。

 

成績を犠牲にして

ゲームした場合はどうなるでしょうか

 

ゲームでは彼よりも強いという安心感や自尊心を得ることは

できるでしょうが

彼と別れた後には中途半端な学力と中途半端なゲームの実力が残るだけです。

(あなたがゲームの世界でのガブリアスならいいですが)

 

そうやって先々まで考えていくと

特定の誰かと差別化するために能力を高めるよりも

例え劣化になっても自分の強味を育てたほうがいいことがわかります。

 

***

 

このように

あなたが弱者の場合で且つ少しでも上に行きたい場合

フライゴンの例のように

弱者なりにできることのなかで一番効果の高いものを選ぶことが

大切とういうことがわかります。

 

無理やり差別化ポイントを作るために

資格をとったり、向いてもいないのに学歴を取ることはないのです。

 

あなたはあなたのままでいい。

自分の中で最もよくできることを続けましょう。

 

***

 

キリオは才能の差という厳しい現実とぶつかって

才能のことを考えるときは

必ずフライゴンの例を頭の中で使います。

 

ガブリアスの劣化でも

頑張り続けているフライゴンはみんなから

愛されています。

 

このことが、

今回の考え方が

キリオに勇気を与えてくれるので

キリオの日記に書きました。

 

例え天才が聳え立っていても

フライゴンと一緒にもう少しがんばってみませんか。