キリオの日記

勇気と博愛、そして希望を胸に満帆、感謝と幸福を感じながら生きることを今、ここに誓います

ショウペンハウエル 『自殺について』

ショウペンハウエルの『自殺について』の感想です。

 

まず『自殺について』なんていう怖いタイトルの本を手に取るに至った理由です。

それは、

最近自殺について考えることが多いからです。

 

別に今すぐ、僕が自殺するというわけではないですよ。

 

ただ、自殺とか死は僕にとって身近な

というか

ずっと考えるづけているトピックなんです。

 

9歳の頃から死については考え続けていますし、

17,18歳の時には浴槽に顔を沈め続けたり、袋を被ったり、

空腹で山に入ったりしたこともあります。

 

結局どれも意思に反して、体の自己防衛機能や

火事場の馬鹿力で袋を破ったりなんかで

なんとか生きながらえているわけですが(生命力はすごいですね)

 

とにかく自殺は身近なトピックなんです。

(友達に話すと心配されますが本当にただの興味というか選択肢の一つにすぎないんで)

 

そんなわけで

岩波文庫から出ている『自殺について』、

歴史級の天才は自殺について考えてどう書いているのか気になったので

購入してみました。

 

僕みたいに自殺や死についてとか人生について

つい考えてしまう人や

嘗ての僕のように自殺しようとしている人は買ってみてもいいかもしれませんね。

(どうせ死ぬなら、その前に一度深く考えてみてもいいのでは?やめとこってなるかもよ?)

 

 

読んでみた感想ですが・・・

 

 

ムズすぎ…!! なんやコレ!!!

って感じです。

 

ごめんなさい

100ページちょっとの本、特に”自殺について”の項目は10ページしかないのに

ホントに全然わかりませんでした。

 

ショウペンハウエルの本がめちゃくちゃ難しいっていうのは

『読書について』を読んだときにもう知っていたのですが、

今回の『自殺について』は身近なトピックだから

「なんとかなるやろー」と思ったのですが

なんともなりませんでした。

 

わからなかった理由ですが2つあります。

①抽象度が高すぎることと

②時代性の違いから具体例や宗教トークの説明で実感が全然わかない

ためです。

 

抽象度が高いのは哲学だからまぁいいとして、

具体例や例え話に宗教系や時代に関係するものが多くて

現代日本語訳されているのに古文か外国語といった前提が全く違う文章を読んでいる気分でした。

ほんと「何言ってんだコイツ??」状態でした。(ショウペンハウエルには繰り返し読めって怒られそうですが)

 

 

こんなでも

一応、僕が読み取ったことをまとめておくと、

 

宗教家やみんなは自殺をいけないという。

だが彼らの根拠は薄弱であり、理由になっていない。

自殺をしてはいけない唯一の倫理的な理由は

究極の救済からの逃げになるからというもの。

 

っていう感じだと思います(多分ね)

 

つまり、

キリスト教的には苦悩や忍従が大切なことで

それを乗り越えることで真の救済が得られるとのことで、

真の救済を得ることこそがキリスト教の、ひいては人生の目的なんですね。

だから

自殺っていうのは苦しみから逃げる行為にあたるため

自殺をしてしまうと真の救済を得られなくなる

そういうわけで

自殺してはいけないと言っているんだと思います。

 

前提として人生とはつらいものであるっていうのがありますが、

言われてみれば

かの徳川家康だって

「人生は重き荷を背負いて、長き道を行くが如し」って言ってますもんね。

 

徳川幕府は後に鎖国の関連でキリスト教を禁じますが

最初の方はそんな厳しく取り締まっていませんでしたし、若いころには

キリスト教に触れる機会もあったのかもしれませんが、

なんだか似た考え方ですね。

 

確かに

人生がつらさに耐えきることを目的にしているなら

自殺は逃げになるなと思いました。

 

けど

人生が楽しむためのもので

時間限定のテーマパークみたいなものだったらどうでしょうか。

 

十分楽しみつくしたから、あるいは

肌に合わず、そこにいるだけで吐き気を催すなら

退園(=自殺)することも一つの選択肢であり、逃げにはならないのでは

ないでしょうか。

 

人生はそもそもつらいものというのは真実味がありますが、

そうであってほしくないとも思います。

 

人生の幸福を最大化するための能動的な自殺

(少し違うかもですが尊厳死とか、即身仏とか?)

ならもっと認められてもいいのではないかなと思いました。

 

 

 

(このエントリは自殺を勧めているわけではありません!!

 今はつらいこと多くても

 案外、楽しいことがまだ残ってるもんやよ!!)

 

(僕も自殺する気なんてもう全くないです!!

 世界一周や本を1000冊読むなどしたいことだらけです!!

 だから安心してください)